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第3回がん看護研修会を開催しました

看護学部
2月18日(土)午後、今年度3回目のがん看護研修会を開催しました。
この研修会は、びわ湖東北部地域連携協議会の地域を担う次世代人材育成を目的にしています。

今年度は、第1回「がん患者とその家族に対するグリーフケア」、第2回「エンゼルケアの実際」をテーマに実施しており、今回の第3回は「意思決定支援」をテーマに行いました。

第3回研修会は、がん看護専門看護師で認定心理士の和歌山県立医科大学院の山田 忍准教授による講義と参加者による演習を行いました。
講義では、わが国におけるがん対策の制度と取り組みをはじめ、がん患者さんと家族を支えるために必要な精神的反応や揺らぎのプロセスなどをうかがいました。特に患者さんへの告知後の対応では具体的な事例をお聞きし、参加者はその状況をイメージしながら理解することができました

後半は、情報提供された事例を参加者が患者本人、家族、医師と看護師役になりきって告知場面を演じたのちに、それぞれの立場で感じたことや考えたことをグループで話し合いました。がん患者さんへの告知では、専門職が行う対象者への意思決定支援につながる重要な場面となります。関係性や役割によって思いや考え方、捉え方には「違い」はありますが、「違い」があることを前提に支援を考える重要性を学ぶことができました。

今回をもちまして、2022年度がん看護研修会は無事に終えることができました。ご参加くださった看護スタッフの皆様どうもありがとうございました。この会での学びを臨床の場で活かしていただければ幸いです。

聖泉大学 がん看護研修会
山田先生の講義の様子
聖泉大学 がん看護研修会
参加者の対面とオンラインでのグループワーク