アクセスお問い合わせサイトマッププライバシーポリシー

大学院看護学研究科

看護学研究科の理念及び目的

教育上の理念

①社会の保健医療ニーズに応える知識・実践力のある人材の育成
 日本は、先進国でも類を見ない急速な高齢化が進んでおり、団塊の世代が後期高齢者となる2025年までに地域包括ケアシステム構築が求められています。「在宅での看取りや認知症高齢者への対応」「少子化、核家族化による子育てを取り巻く環境の変化への対応」「社会のグローバル化による新興,再興感染症や、自然災害によって引き起こされた人々の心身の健康問題への対応」が重要な課題となっています。
 このような複雑、多様化する社会状況において、地域で生活する人々の健康増進、疾病予防に対する認識を深め、生活の質を高めるためには、ライフサイクルに応じた保健医療福祉対策が重要です。特に看護職は人間性の尊重を基盤として、健康問題を解決する専門家として、地域に根ざした活動を行うためには、高い専門知識と実践力が求められています。

②医療従事者間の調整やマネジメント能力の育成
 近年、医療は、移植医療、再生医療、遺伝子治療等の開発における医療分野では格段に進歩を遂げています。実践現場では、患者を取り巻く環境が変化しています。専門性の高い医療従事者が多職種チームでかかわり、患者のニーズに応えていく必要があり、看護職には、医療従事者間の調整やマネジメント力が求められます。
 これらのことから、本研究科では、看護実践のリーダーとして多職種チームにおけるマネジメント能力を持ち、専門知識と実践能力の高い看護職の育成を目指します。

③実践の場における看護学教育と研究の担い手の育成
 看護職は総合的に現状を捉え対処するために、基盤となる幅広い知識と現状分析する能力が必要です。地域では医療の発展進歩と制度の変革により、医療依存度の高い患者への在宅での対応が重要となり、看護職は新たな看護方法を開発していくための実践研究を推進する必要があります。看護実践現場での課題を大学の研究機能を用いて、実践研究を進めることまた、大学と看護実践現場との人材交流を図り、本研究科の研究成果を検証し活用することで、看護の質の向上が図れます。

教育上の目的

 本研究科の教育研究理念に基づき、各領域における専門性を深め、病院、医療施設等の看護実践現場において、高い専門知識を備えた「実践力」「マネジメント力」「教育力」「研究能力」を有する看護実践リーダーを育成することを目的とします。

専門分野の特徴

看護基礎分野

①看護ケア開発領域
看護ケア開発領域では、看護ケアの実践知を科学的かつ現象学的に検証しながら、臨床看護、地域・在宅看護や看護教育に活用できる有用な看護ケア方法を探求します。日頃の実践現場でのケアに対する気づきや課題を、理論的かつ現象学的に検証していきます。入院、在宅、介護など、他領域に視野を拡げ、病院と地域をつなぐ包括的な看護実践者を目指します。人々の多様な価値観を理解し、患者様の身近な問題に対応できる看護実践者を育成します。

②看護教育学領域
看護教育学領域では、社会の変化に対応すべく、質の高い看護師を育成するために、看護学教育・指導の充実が求められています。看護基礎教育における実践的教育の担い手として、看護の概念・魅力を伝えるとともに看護実践力の基礎を培う臨地実習指導等について探求する人材を育成します。看護継続教育では、看護教員の成長度に合わせて教育・指導ができる担当者を育成します。いずれの教育に於いても学生や看護教員に効果的なかかわりができる実践的リーダーを育成します。

③看護管理学領域
看護管理学領域では、近年の社会情勢や医療提供の変化により、看護組織としてのあり方、看護サービスの提供や他職種連携等、看護管理者の役割や責任も変化してきています。地域包括ケアシステムをふまえて、病院や地域などで組織として質の高いサービスを提供できるよう、看護管理の問題を追求します。看護管理の基礎となる諸理論を学び、組織を変革し発展させるための実践ができる人材を育成します。なお、出願において、現在管理職であるかどうかは問いません。


看護実践分野

①発達支援看護学領域
発達支援看護学領域では、さまざまな疾病や障害をもつ子どもと家族に対し、子どもの健全育成を目指した支援を探究します。現代社会は少子高齢化により、子どもを育む環境も大きく変化しており、家族形態の多様化、家族機能の低下等から社会が子どもを育てる必要性に迫られています。また、医療制度の進歩によって、医療的処置の必要な子どもも地域で生活することが可能となっています。これらの状況を多角的にアセスメントし、子どもの権利を保障することができる人材を育成します。

②生活支援看護学領域
生活支援看護学領域では、さまざまな健康課題を持つ成人および高齢者とその家族への生活支援に焦点を当てた看護方法について探求します。近年我が国は人生100年時代を迎え、健康寿命の延伸や慢性的な疾患、加齢によるさまざまな障害をもちながらもその人らしい人生が送れるよう支援することが看護に求められています。そこで、成人期・老年期特有の健康課題や多様な価値観、ライフスタイルに応じた生活支援看護方法を探求できる人材を育成します。

③地域・精神保健看護学領域
地域・精神保健看護学領域では、地域で生活する個人・家族・集団と地域の状況を分析し、地域の健康課題に対する解決方法を探究します。人生100年時代となり、人々の潜在化、複雑化した健康ニーズへの対応、予防的な介入を行う人材が求められています。近年、ストレスフルな状況にある人々に対し、心身の健康課題に応じた取り組みは重要であり、医療と介護の一体化したサービスを提供する地域ケアシステムにおいて役割を果たすことのできる人材を育成します。