中世哲学会に参加しました
人間学部
「中世哲学会 第63回研究大会」に参加して 山口 隆介 講師
11月7日~8日にかけて中央大学で中世哲学会の第63回研究大会が行われ、第1日に参加しました。今回は私が専門とするトマス・アクィナスの研究発表が多く、フレッシュな感性による新しい切り口の発表が続きました。かなり突っ込んだ研究が続き、その分、ベテランの先生方からの質問もかなり厳しいものがあり、非常に活発な研究大会でした。
特に、トマス・アクィナスの有名な神の存在証明5つのうち第4のものが、アンセルムスによる神の存在証明に反駁するものだという通常の解釈に切り込み、むしろアンセルムスの証明と多くの共通点を有しているとする発表は、トマスが彼以前の権威とされている神学者のテキストと対話し、テキストからさらに深い真理を汲み取っているという、現在再確認されている解釈に通じるものを感じました。
中世哲学は、今、新しい角度からの研究が始まっていることを感じさせる発表ばかりで、大変知的刺激を受けました。レジメ、発表原稿などを手に入れられたので、今現在の研究動向を知る手がかりおよび研究のヒントとして活用しようと思います。
【中世哲学会レジメの山】
11月7日~8日にかけて中央大学で中世哲学会の第63回研究大会が行われ、第1日に参加しました。今回は私が専門とするトマス・アクィナスの研究発表が多く、フレッシュな感性による新しい切り口の発表が続きました。かなり突っ込んだ研究が続き、その分、ベテランの先生方からの質問もかなり厳しいものがあり、非常に活発な研究大会でした。
特に、トマス・アクィナスの有名な神の存在証明5つのうち第4のものが、アンセルムスによる神の存在証明に反駁するものだという通常の解釈に切り込み、むしろアンセルムスの証明と多くの共通点を有しているとする発表は、トマスが彼以前の権威とされている神学者のテキストと対話し、テキストからさらに深い真理を汲み取っているという、現在再確認されている解釈に通じるものを感じました。
中世哲学は、今、新しい角度からの研究が始まっていることを感じさせる発表ばかりで、大変知的刺激を受けました。レジメ、発表原稿などを手に入れられたので、今現在の研究動向を知る手がかりおよび研究のヒントとして活用しようと思います。
【中世哲学会レジメの山】