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脇本忍准教授、今回の京都新聞連載心理学コラムのテーマは「言語隠蔽効果」です。

人間学部
人の顔を記憶する実験で、特徴を言葉で記憶再生すると記憶レベルが下がるという報告があります。
言葉を使用せずにイメージだけをぼんやりと記憶したほうが、
人の顔をよく覚えられるというわけです。このことを言語隠蔽効果と呼んでいます。
その要因として、人間の脳は顔全体を目・鼻・口の位置関係をとらえて覚えますが、
言葉に置き換えると部分間の関連を失い、記憶が歪んでしまうと考えられます。
言葉そのものが記憶することを邪魔しているとも推察できます。