脇本忍准教授、京都新聞連載心理学コラム、7月22日掲載の今回テーマは「カラーバス効果」
人間学部
カラーバス効果とは、偶然の確率を高めることのできる心理的効果です。バスは浴びるという意味です。例えば、外出直前に観たテレビの占いが、今日のラッキーカラーが青なら、その日はやたら青があちこちにあるのを発見してしまうような現象です。意識しなければ感じないのに、意識し始めると青が迫ってくるというわけです。つまり、何気ない日常現象でさえも偶然だと解釈してしまうということです。キャリアカウンセリング理論の先駆的心理学者クルンボルツは、幸運は偶然ではなく、行動を起こして自分の運をつくりだすことが大切だと述べています。科学性の乏しい精神論のようですが、トライ&エラーの薦めであり、能動的な行動と認知が幸運の始まりだということです。
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