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「文化と心理学」の研究会が 日本心理学会の研究会助成5年連続採択

人間学部
日本心理学会では、心理学に関わる研究活動を支援するために、研究会への助成を行っています。
本学人間学部の李艶教授が代表を務める「文化と心理学研究会」が昨年に引き続き助成対象として5年連続で採択されました。

【李艶教授のコメント】

 5年前十数名の学外研究者を呼び掛けて、有志者仲間と一緒に「文化と心理学研究会」を立ち上げました。設立当初から日本心理学会の研究助成金を申請して、毎年快挙、今年5年連続して採択されました。

 それ以来、日本心理学会の研究会として、研究活動の企画・運営を私が中心になって行ってきました。
このように5年連続して採択されたことは、日本心理学会に本研究会の研究活動成果が評価され、期待されていることの証と言えるでしょう。

 昨年度から研究会のメンバーが増え、聖泉大学をはじめ大阪大学、神戸学院大学、静岡産業大学などを含む11か所の大学の研究者以外に、中国のトップレベルの清華大学の研究者も加わりました。

 今後「公益社団法人日本心理学会助成の文化と心理学研究会」として一層発展させたいと考えています。

 最近の世界における心理学の動向いわゆる第三の波として、文化と心理学の関わり領域が強調されています。
「ひとつの心、多様な精神性」の原則を反映した「人間心理の文化的要因」が重視されつつあります。
且つ十年以来、地球上規模のグローバル化が盛んになり、1993年11月1日のマーストリヒト条約発効によって、EUが誕生したことは世界に響いたグローバル化の象徴的なことと言われています。ところが、グローバルの急速化により、文化の違い、難民の受け入れにはEUに深刻な問題をもたらした。イギリス国民投票によるEU離脱が、人のグローバル化の難しさを教えてくれました。
これからの世界は文化と心人々の心理が大きなキーワードになっていると感じています。
今後の研究会の重要なテーマとして「人のグローバル化が持続可能か」について取り組みたいと思います。
私は聖泉大学の一教員として、これを機に聖泉大学の心理学研究活動の範囲を広げ、且つ質を高めることにさらに取り組んでいきたいと思います。 皆様のご理解とご支援を宜しくお願い申し上げます。

 なお、日本心理学会のホームページに本研究会の詳細が掲載されていますので、ご覧になってください。