看護学部

看護学部

Faculty of Nursing

看護学科 4年間の学び

教育目標

看護職者としての使命感・倫理観を備え、豊かな人間性や包容力のもと多面的な視野で人間の全体像を理解する能力、看護学の実践科学としての理論と技術、実践的判断の基礎的能力、看護専門職として自ら学び続け、自己研鑽し、研究していく能力を育成します。また、地域住民の健康と生活の支援に幅広く貢献できる看護職の育成を目指します。

1年生の学び

学年目標

看護の基盤として幅広い教養と豊かな人間性を養い、他者の考えを尊重し、自己と向き合いながら、よりよい支援に向けたコミュニケーション力の基礎を身につける。また、個人・家族・集団・地域について関心を寄せることができる。
 ピックアップ授業 
看護導入実習

1年次の6月に、一般病院・精神科病院・老健施設と様々な場で活躍する看護師さんや患者さんと出会う実習です。患者側から見ていた世界をちょっとだけ医療者側から見ることで、新たな発見があり、看護師ってすごいな、なれるかちょっと不安、でも頑張ろうと思えるような実習です。
 ピックアップ授業 
生活援助論Ⅱ

衣生活・清潔・食事・排泄に関する講義と様々な対象の日常生活を支えるための看護援助に関する演習を行います。グループで事例にあわせた援助計画を立案して実践することを中心に、看護師役、患者役、観察者等を体験して学びを共有します。
重藤 帆乃香さん
滋賀県立彦根東高等学校出身
看護師をめざし基礎を築く1年目
先生の親身なサポートのもと夢に向かってチャレンジしたい


憧れの看護師をめざし、聖泉大学に入学しました。1年生の今は、食事介助や口腔ケアといった基本的なスキルの修得や患者さんとのコミュニケーションの取り方など、看護師としての基盤を築いています。

印象深い授業の一つが防災論。防災士の資格取得に必要な授業で、過去の災害事例や今後予想される災害、そして減災のための具体的な方法について多様な専門家から直接学ぶことができ、看護師をめざす上で視野を広げることができたと思います。

また、年齢もキャリアも価値観も異なる様々な人を支えるには教養や人間性も必要なため、専門分野だけでなく心理学や社会学、語学なども学んでいます。

入学当初は、高校までとは勉強内容が異なり、勉強方法や学生生活に戸惑うこともありましたが、先生が面談を設けてくださるなど親身なサポートもあって、今は夢に向かって迷いなく進めるようになりました。

今後は看護師の資格だけでなく、保健師や助産師の資格取得にもチャレンジしたいと考えています。

2年生の学び

学年目標

人間の発達段階・健康レベルに応じた看護に必要な知識・技術を使い、臨床判断の基盤となるクリティカルシンキング力や洞察力を養う。また生活を営む人々への理解を深め、生命の尊厳と倫理的な思考を高める。
 ピックアップ授業 
疾病・障害論Ⅰ・Ⅱ

2年次は、看護をする上で必要な臨床医学の基礎知識を学び、代表的な疾患を臓器別に診断と治療法について理解していきます。各疾患の病態、診断方法、検査方法、治療方法に関する基礎的な知識を学びます。
 ピックアップ授業 
基礎看護学実習Ⅰ・Ⅱ

9月にある基礎看護学実習Ⅰでは、1年から積み上げてきたケアを指導者と共に実践し、患者さんの生活歴やライフヒストリーについて考える実習です。翌年2月の実習では、患者さんを2週間受け持ち、個別性のある看護が提供できるように思考し、ケアを実践しながら学びを深めます。
上川 実佑さん
滋賀県立河瀬高等学校出身

より専門性の高い授業が増え少しずつ看護師の夢へ近づいていることを実感

2年生になると、ライフステージごとの様々な病気とその治療や予防についてや、各分野の看護に必要な知識・技術を幅広く学びます。より専門的な授業が増え、夢である看護師に一歩ずつ近づいているなと感じます。病院での実習では、大学で学んだことを活かしながら患者さんとのコミュニケーションを通じてニーズを汲み取り、その方に合った看護を考える力を養います。実習の際、患者さんのバイタルサインの測定を初めてさせていただいた時、緊張して手際が悪かったにも関わらず、手を握って「ありがとうね」と言ってくださったことがとても印象に残っています。

将来は、患者さんにそっと寄り添うことができる看護師になることが目標です。そのためには、実習や日々の授業の中で多様な人と関わることで、多様な価値観や様々な感情を知ることが大切だと思っています。聖泉大学の恵まれた環境のなか、夢に向かって一生懸命に取り組みたいと思います。

3年生の学び

学年目標

対象者の理解を深め、知識・技術を看護実践の場に適応し、健康課題解決に向けて、臨床的ケア能力を養う。保健医療福祉との連携・協働をとおして切れ目のない看護活動の意義を認識する。
 ピックアップ授業 
成人看護援助論Ⅳ

成人期にある対象を身体、心理、社会、スピリチュアルな側面から全人的に捉え、必要な看護援助方法について、事例を用いて考えていきます。生涯、病気と向き合いながら日常生活を送る対象への必要な援助について考え、その人らしく生きることを支えるための看護の方法を具体的に学びます。
 ピックアップ授業 
キャリア教育Ⅲ

看護師・保健師・助産師として働く卒業生から、看護の場の特色や魅力について話を聞き、自分が将来どのような看護の場で活躍したいか、卒業後にどのようにキャリアを積み上げたいかを考えます。また、看護分野の研究者の話を聞き、教育・研究に携わる働き方について学びます。
今井 大輝さん
滋賀県立国際情報高等学校出身

本格的な病院実習がスタート、臨床現場での緊張の日々のなか看護師としての将来像を模索中です

3年生になり、病院での実習が本格的に始まりました。臨床現場に出て実際に患者さんを受け持つため緊張する毎日ですが、これまで大学で学んだ知識や技術が活きていると実感しています。小児看護学領域の実習では、自分と大きく歳が離れた子や障害のある子とのコミュニケーションが最初はなかなかうまくいかず悩みましたが、その子の言動の意味などを考えて接することの大切さを知るなど、学びの多い日々です。このほかにも実習では様々な分野を経験することができ、どのような道に進みたいかを考える良い機会にもなっています。

地元である滋賀県の病院の看護師になりたくて、県内の病院で実習ができる聖泉大学に入学しました。将来は他の医療従事者の人たちと連携したチーム医療の一員となり、患者さんの気持ちに寄り添ったケアができる看護師となって、地域医療を支える一人になりたいと考えています。

4年生の学び

学年目標

人々と地域の特性をふまえ看護の多様性や専門性を認識する。看護の理論と実践の統合を図り看護の専門性を探求する。また、研究やキャリア開発に関する能力を高める。
 ピックアップ授業 
災害看護論

災害看護の定義、災害の分類・サイクル、我が国の状況や対策などの基本について学びます。看護の実際では、災害時に必要な技術を含む看護の役割について考えます。平時の防災活動と看護職の役割を理解し、災害時に行う対象者別の健康支援体制や感染対策など保健活動について学びます。
 ピックアップ授業 
卒業研究Ⅱ

1年次から受けてきた講義や演習、実習をもとに、看護に関する興味や関心、疑問などから研究テーマを決定し、研究目的にあった研究計画書の作成を行います。希望したゼミに所属して、卒業後も研究活動が行えるよう、看護研究についての基礎的能力を習得します。
門西 郁弥さん
滋賀県立八幡高等学校出身
夢に向かって4年間の集大成へ、
専門性の深化と地域との関わりを通じ看護師としての視野を広げます


3年間で学んできた知識、技術、理論をもとに実践力を高めていくのが4年生です。また、解剖結果と疾患や症状を結びつけながら考え、解いていく力をつけるなど、これまでの覚える学習から考える学習へとシフトします。そして、専門性を深める卒業研究や本格的な国家試験対策に進んでいきます。

4年次の実習では、心臓の手術を控えた患者さんのことが記憶に残っています。大丈夫だと言いながらいつもの明るさが消えている様子に、患者さんの言葉だけでなく、表情や様子を観察し、患者さんが思いを表出できるように関わることの大切さを学ぶことができました。患者さんに寄り添い、コミュニケーションを大切にした看護をしていきたいと考えています。

聖泉大学では、地域の方と避難訓練をしたり避難所設営を体験したりと、地域の方と関わりながら活動できることも魅力です。大学生だからこそ体験できること、挑戦できることが多く、そうした貴重な機会や環境の中で充実した大学生活を送っています。

国家試験対策

1年次より国家試験対策を実施し、全員合格を目指します。
個々の習熟レベルに応じた丁寧な指導で、看護師および保健師の国家試験の対策を実施しています。
国家試験サポート
北口 留名さん
滋賀県立虎姫高等学校出身

看護師として地元に貢献する夢へ、
合格をめざしゼミ生同士で高め合っています


4年生になると、国家試験に向けた勉強が本格化します。国家試験対策はゼミが中心で、先生から丁寧なアドバイスをいただきながら、ゼミ生同士で高め合っています。定期的な模試とは別にゼミでの模試もあり、過去問を繰り返し解くことで苦手な科目を発見し、またゼミ生同士で教え合うことによって単なる暗記ではなく、理解するという深い学びが得られると感じています。さらに、東京アカデミーの対策講座を受けられるのも魅力の一つです。科目ごとに出題基準に沿った内容の講座で、重要なポイントをしっかり押さえながら実践力を養っています。

また、私は住み慣れた地元で看護師として地域に貢献したいと考えているのですが、聖泉大学の臨地実習は全て県内の病院や施設で行われるため、地域から学んだことを地域の人々のために役立てることができます。

看護学部で学び始めてみると、高校生の頃は数学なんて将来使わないと思っていましたが、看護のさまざまな場面で数学力が必要だと感じましたし、高校で学ぶどの科目も知識やコミュニケーションにおいて大切だと思います。