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ハラスメントにならない対応と指導の仕方

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人権・ハラスメント委員会では、NPOアカデミック・ハラスメントネットワーク代表理事の御輿久美子先生をお招きして、全学教職員を対象に「ハラスメントにならない対応と指導の仕方」をテーマに研修会を開催しました。

ハラスメントとは、「優位の力関係のもとでおこなわれる理不尽な行為」と位置づけされ、アカデミック・ハラスメントの用語の出現、社会的な関心が高まった経緯や、教職員にとって一番重要な学生に対するアカデミック・ハラスメントの発生状況について、研究結果を踏まえご講義いただきました。

例えば、大学院生の4人に1人がアカデミック・ハラスメントを受けたと回答している。アカデミック・ハラスメント紛争についても114大学中、紛争があったと答えた大学が28大学で発生しており、当事者の内訳は、学生―教員間が39%、院生―教員間22%、教員-教員間21%であると示されました。
例をあげると、学生を指導するなかで、きちんと発表ができていないなどの理由から、「マジックハンド」と呼ばれるおもちゃで女性の左肩を数十回殴り、1週間のけがを負わせた。この教員は「熱心な指導」だとしてアカハラの認識はなかったと弁明している。

他にも「頭が悪い」「心理的に弱い」などと人格を否定するような発言を繰り返していた教員は、「ハラスメント行為にあたるとの認識はなかった」と話しているという。
このような「指導のため」「励ましのため」と大義名分によるアカデミック・ハラスメントがなされている状況を提示されました。

私たち教職員はこのような状況は日々起こりうる可能性があることを深く心に刻み、アカデミック・ハラスメントがない大学でありたいと強く思います。
受講後のアンケートでは、有益な研修会であり、次年度はグループワークも行いたいと要望もありました。