看護学部

看護学部

Faculty of Nursing

看護学科 4年間の学び

教育目標

看護職者としての使命感・倫理観を備え、豊かな人間性や包容力のもと多面的な視野で人間の全体像を理解する能力、看護学の実践科学としての理論と技術、実践的判断の基礎的能力、看護専門職として自ら学び続け、自己研鑽し、研究していく能力を育成します。また、地域住民の健康と生活の支援に幅広く貢献できる看護職の育成を目指します。

1年生の学び

学びのポイント

基礎的な看護の学習だけでなく、人間性を養うための知識を身につけます!
 ピックアップ授業 
防災論

防災について理解し、普段からどのように備えるか、災害時にどのように行動するのかを考えていきます。そして大規模災害発生時の危機管理、災害発生後の避難所の開設や運営、防災士の基本姿勢を理解し、緊急時の対応を学びます。
 ピックアップ授業 
生活援助論Ⅱ

衣生活・清潔・食事・排泄に関する講義と様々な対象の日常生活を支えるための看護援助に関する演習を行います。グループで事例にあわせた援助計画を立案して実践することを中心に、看護師役、患者役、観察者等を体験して学びを共有します。
三好 愛次朗さん
滋賀県立瀬田工業高等学校出身
基礎的な看護学を学び、看護師の役割を知る1年目
しっかり知識や技能を身につけたい


聖泉大学の魅力は、学生一人ひとりに寄り添った丁寧な指導と、実践的な学びです。1年生の今は、基礎的な看護学を中心に学んでいます。解剖学や生理学などの人体の基本的な構造や機能、また看護の歴史や倫理について学ぶ科目も含まれます。さらに演習や実習では、実践に向けてコミュニケーション技術や患者さんとの関わり方を学んでいます。

看護の臨地実習で印象に残っているのは、患者さんとの直接的な関わりを通じて学んだコミュニケーションの大切さ。教科書だけでは学べない患者さんの気持ちや不安を感じ取り、寄り添う姿勢の重要性を実感しました。また、看護師としての役割や責任の重さを、身をもって体験し、五感を使って患者さんを看る力が求められることを強く認識しました。こうした学びを通じて、基礎的な看護の知識と、患者さんの気持ちを理解して適切に対応できるようになったと思います。

将来の夢は災害派遣医療チームであるDMATの一員となり、被災者に寄り添い一人でも多くの命を救うことです。いつかそのような看護師になれるように、日々の学習からしっかりと知識や技能を身につけていきたいです。

2年生の学び

学びのポイント

3年生から始まる臨地実習に向けて、看護の専門知識・技術を学習します。
 ピックアップ授業 
疾病・障害論Ⅰ・Ⅱ

2年次は、看護をする上で必要な臨床医学の基礎知識を学び、代表的な疾患を臓器別に診断と治療法について理解していきます。各疾患の病態、診断方法、検査方法、治療方法に関する基礎的な知識を学びます。
 ピックアップ授業 
基礎看護学実習Ⅰ・Ⅱ

9月にある基礎看護学実習Ⅰでは、1年から積み上げてきたケアを指導者と共に実践し、患者さんの生活歴やライフヒストリーについて考える実習です。翌年2月の実習では、患者さんを2週間受け持ち、個別性のある看護が提供できるように思考し、ケアを実践しながら学びを深めます。
小川 恋雪さん
滋賀県立八幡高等学校出身

実践的、専門的な授業が増え、実際に患者さんと向き合う実習もスタート

2年生では、ライフステージごとの様々な病気とその治療や予防についてなど、より実践的、専門的な授業が増えました。私は助産師をめざしていることもあり、2年生の授業では母性看護援助論の授業が印象に残っています。妊娠期の体の変化や心の変化には個人差があり、すべての人が母親になる準備ができているとは限りません。その人が今抱えている問題や悩みは何か、観察する力を身につけ、関わりを通して、身体的にも心理的にも寄り添うことが重要であることを学びました。

実習でも、手術に不安を抱えておられた患者さんに気分転換をしてもらうための援助を実施し、「寄り添ってもらえていると思えた。気を紛らわすことができた」と感謝の言葉をもらい、看護とは心のケアも重要な役割なのだと実感することができました。聖泉大学で観察する力とコミュニケーション力を磨き、将来は妊婦さんだけでなくそのご家族からも信頼されるような助産師になりたいと考えています。

3年生の学び

学びのポイント

臨地実習がスタート!看護の専門知識や技術を具体的に学び、実践の場で活用します。
 ピックアップ授業 
成人看護援助論Ⅳ

成人期にある対象を身体、心理、社会、スピリチュアルな側面から全人的に捉え、必要な看護援助方法について、事例を用いて考えていきます。生涯、病気と向き合いながら日常生活を送る対象への必要な援助について考え、その人らしく生きることを支えるための看護の方法を具体的に学びます。
 ピックアップ授業 
キャリア教育Ⅲ

看護師・保健師・助産師として働く卒業生から、看護の場の特色や魅力について話を聞き、自分が将来どのような看護の場で活躍したいか、卒業後にどのようにキャリアを積み上げたいかを考えます。また、看護分野の研究者の話を聞き、教育・研究に携わる働き方について学びます。
上川 実佑さん
滋賀県立河瀬高等学校出身

看護活動の計画立案から実施まで、看護師として必要な力を身につけ
自分の成長を実感しています


実践的な学びが多くなる3年生では、看護過程の展開や計画立案などについて学習します。「老年看護学実習」では、重度の認知症患者さんを担当させていただきました。

最初は視線を合わせず、質問にも「忘れた」と言われ困惑しましたが、手を握り、目を見て話すことで、患者さんが自発的に声をかけて笑顔を見せてくれるように。この時に、気持ちを言動で示し、尊厳を持って接することの重要性を改めて学びました。

将来は患者さんの目線に立って生活に寄り添える看護師をめざしているため、患者さんを病気や障害を抱えた人ではなく、生活者として捉えることを意識しています。ま
た、自分の価値観や先入観で物事を決めつけてしまうことがないように心がけています。これまでの講義や実習を通して看護師として必要な知識や技術、コミュニケーショ
ン能力が身につき、自分が成長できたように感じています。

4年生の学び

学びのポイント

2月の国家試験に向けて国試対策が本格化!また、ゼミ活動を中心に興味のある分野の卒業研究がスタートします。
 ピックアップ授業 
災害看護論

災害看護の定義、災害の分類・サイクル、我が国の状況や対策などの基本について学びます。看護の実際では、災害時に必要な技術を含む看護の役割について考えます。平時の防災活動と看護職の役割を理解し、災害時に行う対象者別の健康支援体制や感染対策など保健活動について学びます。
 ピックアップ授業 
キャリア教育Ⅳ

1年次から学んできた社会人基礎力である読み解く力や話し合う力などをさらに発展させ、複数の患者を受け持つ多重課題などの演習を通して学びを深めます。また、卒業研究で取り組んだ成果を発表したり、自分自身の未来のキャリアを達成するための看護師像を考えていきます。
中矢 瞳さん
四條畷学園高等学校出身
卒業研究や国家試験に向けて勉強実習を重ねるごとに自信がつき、
看護師の夢に近づいています


4年生になると、ゼミでの活動が中心となります。卒業研究を進めたり、国家試験に向けて模擬試験や対策講座を受けたりしています。対策講座はわかりやすく教えていただけるため、とても役に立っています。

これまでの実習では患者さんの全身状態を観察することに必死でしたが、実習を重ねるうちに観察するだけではなく、患者さんとのコミュニケーションなどを通して情報を集め、その情報をアセスメントして根拠を持ってケアできるようになりました。急性期実習では日々刻々と変化していく患者さんの状態を見逃さないよう一所懸命に取り組みました。授業で習ったこととつながる点が非常に多く、さらに知識が深まったように思います。

将来は救急で働く看護師になりたいと考えていますが、救急は患者さんの状態を判断して、素早い対応力と推察力や観察力などが必要です。そのため、様々な知識の習得はもちろんのこと、実習先では臨床の先輩看護師がどのように行動しているのか見ています。

国家試験対策

1年次より国家試験対策を実施し、全員合格を目指します。
個々の習熟レベルに応じた丁寧な指導で、看護師および保健師の国家試験の対策を実施しています。
国家試験サポート