人間学部教員紹介

松原耕平（Matsubara Kohei）

特任講師　博士（心理学）

Message
「こころ」とは、一見して目に見えないけど、間違いなくそこにあるもの。そんな「こころ」を研究する心理学は、あらゆる手段で見える形にして皆さんの生活に届ける学問です。私は、心理学の中でも子どもの臨床心理学を専門とします。子どもの臨床心理学は、子ども自身ばかりではなく、取り巻く大人たちも含めて、「何とか頑張って生活している」人たちを助ける学問だと感じています。そんな子どもたちを助け、大人たちを支えるような取り組みを皆さんと一緒に学び、進めていければと思います。

専門分野

教育心理学
臨床児童心理学

所属学会

日本認知療法・認知行動療法学会
日本認知・行動療法学会

主な担当科目

発達心理学
教育・学習心理学
心理学概論
心理学研究法
専門演習A・B・C・D
プロジェクト演習A・B・C・D
卒業研究Ⅰ・Ⅱ

研究テーマ

学校でできる認知行動療法

研究内容

学校ベースの認知行動療法プログラム
子どものための抑うつ予防プログラム
幼児のためのメンタルヘルス促進プログラム

研究内容キーワード

子ども　学校　認知行動療法　予防

主な著書・論文等

著書

1	心理学からみたうつ病	共著	2020年10月	朝倉出版

学術論文

学術論文（査読有）
1	子どものためのユニバーサル抑うつ予防プログラムの媒介変数の検討	共著（筆頭著者）	2015年7月	認知療法研, 8巻 2号, pp.248-257.
2	小学校から中学校への移行期における抑うつ症状の発達的変化	共著（筆頭著者）	2016年4月	行動医学研, 22 巻1号, pp.3-8.
3	小学校におけるユニバーサル抑うつ予防プログラムの維持効果：中学校進学後のフォローアップ	共著（筆頭著者）	2017年6月	認知療法研究, 10巻2号, pp.181-193.
4	幼児に対する社会的スキル訓練の効果―標準群との比較―	共著	2018年1月	認知行動療法研究, 44巻1号, pp.41-51.
5	中学生に対する認知行動的抑うつ予防プログラムの効果―２年間のフォローアップ測定による標準群との比較―	共著	2018年3月	教育心理学研究, 66巻1号, pp.81-94.
6	幼児期の社会的スキルと問題行動が児童の社会的スキルと抑うつに及ぼす影響	共著（筆頭著者）	2019年1月	認知行動療法研究, 45巻1号, pp.39-50.
7	イップスの操作的定義と介入法の提案に向けたシステマティックレビュー : 多領域の連携可能性	共著	2019年8月	スポーツ精神医学, 16巻, pp.31-41.
8	大学生の就職活動不安に与える認知行動的要因の影響	共著	2019年11月	不安症研究, 11巻1号, pp.59-69.
9	Acceptance and commitment therapy as a school-based group intervention for adolescents: An open-label trial	共著	2020年4月	Journal of Contextual Behavioral Science, 16, pp.71-79
10	Development of a teacher-delivered transdiagnostic universal prevention program for adolescents and examining its usability by teachers	共著	2022年11月	Mental Health & Prevention, 200252
11	Two-Year Longitudinal Study of Children’s Cognitive Behavioral Characteristics Associated with Depressive Symptoms	共著	2022年12月	Cognitive Therapy and Research, 46(6) pp.1049-1061.
12	Implementation of a Transdiagnostic Universal Prevention Program on Anxiety in 14Junior High School Students After School Closure During the COVID-19 Pandemic	共著	2023年2月	Journal of Prevention, 44(1) , pp.69-84.
13	Cultural Adaptation and Implementation of Cognitive-Behavioral Psychosocial Interventions for Anxiety and Depression in Japanese Youth	共著	2023年7月	Clinical child and family psychology review, 26, 727?750.
14	日本における学校でのメンタルヘルス予防教育の現状と課題―こころあっぷタイム（Up2-D2）の社会実装―	共著	2023年11月	不安症研究, 15巻1号, pp.10-19
15	Cultural Adaptation, Content, and Protocol of A Feasibility Study of School-based “Let’s 15Learn About Emotions” Intervention for Finnish Primary School Children	共著	2024年1月	Frontier Psychiatry, 14, pp.1-9
16	特別支援学校高等部に在籍する知的障害のある生徒に対するメンタルヘルスプログラムの効果	共著	印刷中(オンライン早期公開中)	認知行動療法研究

学術論文（査読無）
1	幼児期の子どもを持つ母親への配偶者の心理的サポートが育児と子どもの問題行動に及ぼす影響	共著	2010年3月	宮崎大学教育文化学部付属教育実践総合センター研究紀要, 18巻, pp.1-10.
2	リラックスタイムの導入が幼児の社会的行動に及ぼした効果	共著	2010年3月	宮崎大学教育文化学部付属教育実践総合センター研究紀要, 18巻, pp.21-30.
3	集団社会的スキル訓練の長期維持効果：１年フォローアップ	共著	2011年3月	宮崎大学教育文化学部付属教育実践総合センター研究紀要, 19, pp.1-13.
4	発達的観点に基づくインターネット依存の疫学調査	共著	2014年10月	明治安田こころの健康財団研究助成論文集, 50号, pp.68-76.
5	就職活動不安尺度中国語版の作成と妥当性，信頼性の検討	共著	2019年3月	関西大学心理学研究, 10巻, pp.33-40
6	自動思考，問題解決能力および社会的スキルが大学生の就職活動不安に及ぼす影響の日中国際比較	共著	2020年3月	関西大学心理学研究, 11巻, pp.19-28.
7	エビデンスに基づく心理療法とその基盤制度 : 日本における医療，教育，福祉，司法，産業の臨床五領域について	共著	2020年3月	信州大学教育学部研究論集, 14巻, pp.331-348.
8	幼稚園において保育者が行うペアレント・トレーニングの効果	共著	2023年8月	宮崎大学教育学部紀要, 101巻, pp.151-169.
9	幼児期の集団社会的スキルトレーニングが学齢期の社会的適応に与える影響	共著	2024年3月	宮崎大学教育学部紀要, 102巻, pp.127-139.
10	メンタルヘルス予防教育プログラムを加えた集団SST の効果	共著	2024年3月	宮崎大学教育学部紀要, 102巻, pp.140-151.

その他

（口頭発表）
1	子どものための社会的スキル訓練のこれまでとこれから	共著（企画者）	2016年10月	日本認知, 行動療法学会第42回大会, 徳島市
2	学校ベースの抑うつ予防プログラム	共著（企画者）	2017年9月	日本心理学会第81回大会, 久留米市
3	児童青年に対する学校で行う心理教育的援助サービスとしての抑うつ予防介入―その有効性と実践例―	共著	2019年9月	日本心理学会第83回大会, 茨城市
4	治療から予防に活かす子どもの認知行動療法：実践研究の成果と課題	共著	2023年12月	第23回日本認知療法・認知行動療法学会, 広島市