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李艶教授『国際学術シンポジウム「日中交流とシルクロード研究―課題と展望」』で研究発表

人間学部
日中文化国際交流に関する国際シンポジウムが2017年11月27日に関西学院大学で開催されました。
日中両国における、社会・心理、学術・教育、文化・芸術、行政・経済など各分野で活躍されている有識者が参加し、実りのある学術の会議でした。

本学より人間学部 李艶教授が、「文化心理学視点から、日中交流の神髄を探る」というテーマで研究成果を発表しました。
以下の二つについて、研究データを挙げながら発表が行われました。
 1.心理学視点から文化についての理解
 2.比較文化心理学視点から日中交流を考える

比較文化心理学視点から、効果的な日中交流を実現するため、以下の提案を挙げる。
1. 類似を想定するのはNG。類似を探すのは一時的な効果があるが、長く続かない。
  大事なのは差異・違いを認め、肯定的な感情をもつこと。
2. 言葉の違いに過剰反応はNG。言葉の違い、わからないことが交流拒否の理由にならないよう、
  お互いに通じる方法を探る(言葉以外のほかの媒体)。
3. 先入観と固定的観念はNG。偏見差別の元は先入観からと言われる。
  他者を客観的に視ることができなくなる。
4. 否定的な評価はNG。価値観が異なる他者に対しては否定的な評価を生みやすい。
  交流の際、大きな心理的障壁を破らない限り、真の交流が難しくなる。
5. 過剰な不安と緊張はNG。異文化交流には強い不安とストレスが随伴している。
  日中交流にもほかの異文化交流と同様に、独特な特徴がある。
  政治・歴史の問題が絡むと一層緊張感がある。未来志向を持つことは大変重要だ。

【研究内容の発表】


【発表者との交流】