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人間学部

突撃!研究室訪問

Vol.17 森 雄二郎 講師 (一般教養領域)

森雄二郎 講師
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授業風景
授業風景
バックパッカー
大学時代にバックパッカーとして東南アジアをめぐる経験もされました。
第17弾の研究室訪問は、一般教養領域の 森 雄二郎(モリ ユウジロウ) 講師 をご紹介します。インタビュー形式でお届けします。

1.先生の経歴を教えてください。
:大学時代は、東南アジアを中心とする地域研究を行っていました。研究といっても、半分は旅行みたいなもので、現地の人たちの生活に触れながら、異文化理解を深めていました。大学院に入ってからは、滋賀県にフィールドを移して農村地域に残る年中行事や祭りなどを調査して、伝統文化を継承する意義について考えていました。共通していることは、「私たちの考え方や価値観は生活している地域の文化に根ざしていて、一人ひとり異なる文化背景を持っている」ということです。卒業後は、高校教員(世界史)を3年間。この間に国際理解教育や開発教育に出会い、自らの異文化体験をどうやって生徒達に伝えるのか、多様な文化背景とどう付き合うのかなどの課題と向き合うことになりました。それが、現在の研究テーマにも結びついています。


2.研究テーマを教えてください。
:私の研究テーマは、『多文化共生の地域づくり』です。すでに、日本にも200万人を超える外国人(人口の約2%)の方がお住まいです。グローバル化が進行する現代社会において、いかにして異なる文化背景を持った人々がお互いの違いを認め合い、共に生きる社会(多文化共生社会)をつくっていくのか、そのために必要な政策や事業とは何かを考えています。具体的には、日本の多文化共生施策の現状と課題に関する研究のほか、外国人の支援活動や小中学校において国際理解教育の出前授業などの実践活動にも取り組んでいます。
どうしても「外国人の問題」と言うと、マイノリティである外国人を助けましょうという視点で語られがちですが、彼ら彼女らの問題を解決していくことは、結果として“誰もが暮らしやすい社会”を目指すことにつながります。つまり、私たち全員が当事者であり、社会全体の問題だということです。単に外国人に焦点を当てるのではなく、すべての市民にそうした気づきを促すことが、私自身の研究の命題だと考えています。
そのほかには、ある集団の中で多様な人々の相互理解を促進する『対話の場づくり(ワークショップ・チームビルディング・ファシリテーションなど)の理論や技法』なども研究しています。どうすれば、一人ひとりの個性を引き出しながら、上手くチームや組織の中で協働することができるか。「協働(ともに働く)」も「共生(ともに生きる)」も根っこの部分では同じことだと考えています。


3.趣味や関心のあることはありますか?

趣味は、アウトドアです。もともと身体を動かすことが大好きなので、夏は琵琶湖でマリンスポーツ、冬は伊吹山でスノーボード。その他にもキャンプやBBQなど、とにかく自然の中で開放的な気分を味わうことが元気の源です。その意味では、自然豊かな滋賀県は、私にとって最高のロケーションですね。


4.学生に対して一言お願いします。
:学生の皆さんには、「旅」に出てほしい。国内でも海外でもどこでもいいし、「旅行」じゃなくてもいい。とにかく日常生活から離れる経験をしてほしいと思っています。私自身も、大学時代にバックパッカーとして東南アジアを巡ったりしました。そこで、文化や価値観の多様性を肌で感じたおかげで、自分の世界がグッと広がりました。机に向かう勉強も大事ですが、とにかく外に飛び出して、自分の能力や考え方の可能性や限界を感じてもらいたいと思っています。


ありがとうございました。
(インタビュアー 人間心理学科 脇本 忍 准教授)